仮面 - マスカレード・イブの感想

ホテルのフロントで働くということです1番大切なのは、「お客様の仮面を外さないこと」どんな理由があって泊まりに来るのか。仕事終わりのビジネスマンかもしれないし、もしかすると密会かもしれない。誰にでも丁寧に笑顔で接し、暖かく迎え入れる。それがホテルフロントの仕事。

一方、警察は「仮面を剥ぎ取る」のが仕事。犯人を見つける為に色々な人を伺い、悪を見つけ出す。

そんな2人が事件を解決していくお話です。

東野圭吾さんのマスカレードイブは、最後まで読まないとパズルのピースが合いませんでした。ホテルフロントと警察。なにも接点が無さそうな2人が解決する展開は読んでいて本の中に引き込まれそうでした。

私は、ビジネスホテルのフロントで働いておりますが、ビジネスマンが来るときは、仕事終わりかなくらいと気に留めたことはありませんが、若い女性やいかにもお金持ちが来るとついつい気になって観察してしまいます。

しかし、誰にも言えない理由があるかもしれないのに軽々しく、聞くことはできないなと思いました。

ホテルフロントで働いているナオミさんのように鋭い観察力を持ちながらも毅然と出来るような女性になりたいと思いました。

また警察の方も、自分が犯人だったらと逆の立場になって考えていて、そういう事が結果に繋がるのかなと思いました。