全て含めてとても素敵な作品だと思います
最初にメインとなるキャラはアラジン、アリババ、モルジアナの3人なのは読み始めてすぐにわかりました。その3人の精神的にも力的にも成長していくところが見所の一つだと思いました。その中で1番心を動かされるのは素直で真っ直ぐな性格のアラジンと自分にあまり自信のない雰囲気を抱えていた周りに流されて生きるだけの普通の青年であるアリババ。ふたりの関係はダンジョンをクリアするためだけのような始まり方をしたにも関わらず、アラジンのアリババを大事な友達だと思いやる気持ちに少しづつアリババも心を動かされ、とても深い絆で結ばれた仲となった。アリババの精神が殺られてしまったとき、自分の疲労など顧みずにソロモンの知恵を使ってアリババを探している必死な顔。つらい感情を表に出さずにことを進めているアラジンに見えたが、感極まり年相応の表情で泣いていたアラジンには心を打たれました。このシーンはアラジンがどれだけアリババを大切に思っていたか、どれだけ必死に助けようとしていたかが伝わる部分でったと思います。そこにはやはり先生の画力があってこそのもので、1コマ1コマのアラジンの表情などによって感情がすごく伝わってきて、読んでいる私も胸が苦しくなりました。きっとふたりがまた出会えることを願って、続きを楽しみにしています。
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