壮大な世界観
まずこの漫画を読んだときに感じるのは作者の画力のすごさ。私が今まで見た漫画のなかで1番細かいところまで絵が凝っていると感じる。風景の1つ1つにも力を入れているのがよく分かる。作者はモデルとなる国へ自ら行ったそうだ。それにより、まるで自分がマギの世界に入りこんだように漫画に惹き込まれる。そして、内容はシリアスな部分もありつつ、ギャグな感じも絵のタッチを変えて表現しているところも魅力を感じる部分の1つだと思う。他に、キャラクター設定の幅広さ。アラジンとアリババのダブル主人公というのもなかなか冒険ファンタジーとしては珍しいのではないか。読んでいるうちにキャラクターに感情移入してしまうことも少なくない。勇気ある行動や言動をすることも多いアリババ。でもその行動や言動の裏には自分の弱いところを受け入れて、自分をさらけ出すことで人のために働く、人間味のある姿に感動することも多々ある。その他のキャラクターにおいても様々な過去があり、世界を変えて行こうと試行錯誤している様子に、現実と漫画と世界は違えども、共感できる部分は多い。世界は人との繋がりで広がっているのだとアラジンやアリババたちの出会いや別れから感じることが出来ると思う。
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