「秘密の部屋」でのおさえておきたい重要キーワードはこれ
ドビーはマルフォイ家の屋敷しもべ妖精
ハリーを助けようとした?ドビーはマルフォイ家の屋敷しもべ妖精です。マルフォイ家といえばハリーの敵ともいえる家柄ですが、ドビーがハリーを助けようとしたのは、ヴォルデモートの時代には屋敷しもべ妖精の扱いはとてもひどかったらしく、ハリーがヴォルデモートを倒したおかげで扱いが少し改善されたからということでした。もちろんドビーの扱いは変わらず虫けらのような扱いのままということでしたが・・・。自分でお仕置きすることが日課で、壁に頭をぶつけたり、両手や両耳にアイロンを当てて挟んだりと包帯だらけです。ドビーはマルフォイ家の屋敷しもべ妖精の中でも落ちこぼれの方だったので、マルフォイ氏から自分でお仕置きするようにと命令されていたようです。ドビーはハリーを助けようとしているのですが、ホグワーツに戻らないように退学処分にさせようとしたり、ホグワーツから離れさせるためにブラッジャーに襲わせてケガをさせようとしたりと、ハリーにとっては助けようとしているのか、殺そうとしているのかわからない状態になってしまうのもわかる気がします。
そんなドビーも「秘密の部屋」の最後には、ハリーによってマルフォイ家から解放されます。それを恩義に感じてか、「死の秘宝」では分霊箱を盗んでいったマンダンガスを捕まえるのに協力したり、マルフォイ家につかまったハリーたちを助け出したりと大活躍です。マルフォイ家の地下牢は魔法が使用できないように呪文がかけられているのですが、妖精なのでドビーには関係ないようでした。
パーセルタング
ヘビ語です。「秘密の部屋」ではハリーとトム・リドルが使っています。「秘密の部屋」はスリザリンの継承者のみが開くことができ、その中にある恐怖を解き放つことができると言われていますが、それはサラザール・スリザリンがパーセルマウス(ヘビ語を話せる人)で、彼の末裔であればパーセルマウスを受け継いでいるからです。トム・リドルは母方がサラザール・スリザリンの末裔にあたるので(秘密の部屋の作中でトム・リドルがハリーに話をしています)、50年前に秘密の部屋を開けた継承者はトム・リドルだったということです。そんなこともありハリーがパーセルタングを話した時に継承者ではと噂がたったのは当然の流れだったということです。
もちろんハリーはスリザリンの末裔ではありません。パーセルマウスは額の傷とともに移ったヴォルデモートの力の一部だとこの時は考えられています。ハリーの杖がヴォルデモートと同じ不死鳥の尾羽というのも、傷を介してできた絆によるものだといわれています。
「秘密の部屋」からヴォルデモートとハリーの間にある絆について触れられてきます。「組み分け帽子」がグリフィンドールとスリザリンで迷っていたのも、ヴォルデモートの力が一部移されていたために、スリザリンの要素が備わってしまっていたとも考えられています。ハリーもそのことに悩みますが、ダンブルドアの「奴とどれだけ似ているかが問題ではなく、どれだけちがっているかじゃ」という言葉でヴォルデモートとは違った自分を見つけることができるようになったと思います。
第一の分霊箱はこの物語から
分霊箱という言葉はずっと後に登場しますが、ハリーが破壊した第1個目の分霊箱は「トム・リドルの日記」でした。本ではマルフォイ一家の地位が落ちる原因となったものです。この時はまだ分霊箱の存在は明らかになっていません。「トム・リドルの日記」を破壊した方法が、のちに分霊箱を破壊する方法のヒントとなっています。
ドラコ・マルフォイは実は3人のことが好き?
ドラコは実はハリー・ロン・ハーマイオニーのことが好きなんじゃないか思ってしまうようなシーンがたくさんあります。フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店でのマルフォイ親子との会話でも、ハーマイオニーの両親がマグルであることをルシウスはドラコから聞いたと言っていたり、ドラコがハリーたちに「学校でまた会おう」と言っていたりと・・・。ドラコはハリーのことを嫌いだと言っていますが、本当に嫌いな相手のことなど家に帰ってまで親と話をするでしょうか?それに「学校でまた会おう」なんて。
「死の秘宝」でもハリーがマルフォイ家に連れてこられた時に、ハリーだとわかっていたにもかかわらず(ロンとハーマイオニーがいるのに、ハリーだということはバレバレじゃないかと思うのですが・・・)ハリーかどうかわからないと言ったり、「必要の部屋」から脱出するときもハリーが助けにもどった時、素直に手を出して助けを受け入れています。
その他ドラコは様々な場面でハリー・ロン・ハーマイオニーにちょっかいを出しています。そして大半はドラコの方から話しかけています。ハリーには有名人であることに対してちょっかいを出し、ロンには家柄のことに対して、ハーマイオニーにはマグル出身であることに対して何かと難癖をつけてきます。好きな子にちょっかいを出す小学生みたいですね。
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