実体のない魅力を持つ人
雲の上の人マリリン・モンローのことを知らない人がたまにいます。主に若い方たち。かくいう私もそれほどよくは知りません。反対にすごくマリリンが好きな人もいます。マリリンのことを知らないけれど、マリリンというアイコンを愛している人もいます。それで、今作は、結局のところマリリンモンローという熱は何だったのか、マリリンは何だったのかなあ…、という視点の映画だったと思います。人物としてのマリリンに迫ったり、マリリンと彼女が生きた時代背景を追ってみたり、ドキュメンタリーだったり、伝記だったり、何かそういうリアルさはまるでない作品でした。確かに、人物としてのマリリンはこんな人だったのかもしれませんが、これもまたイメージのお話なのかな、なんて思います。そもそもマリリンは見る人によってどうにでも取れるようなところがあるので。それがスターであるゆえんなのだと思うのですが、それだけの個性と圧倒的な美を持ってい...この感想を読む
2.52.5
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