フジテレビを代表する推理ドラマ
古畑任三郎はフジテレビを代表するドラマのひとつであります。その人気から3度シリーズ化しただけでなく、スペシャルが4回、ファイナルシリーズとして3部作、中学生編として1作放送されています。
従来の推理ドラマや小説、漫画はひとつの事件が起きた際、犯人は誰か、真相は謎に包まれており、主人公たちがひとつひとつの手がかりを元に事件の真相にたどり着き、犯人を捕まえるというスタイルが多いですが、古畑任三郎の場合は逆に犯人や真相を予め見せておき、古畑任三郎がどのようにしてトリックや真相を見つけていき、犯人を追いつめていくのかを見せるスタイルにあります。今では、名探偵コナンの怪盗キッドを主体にしたストーリーの際は犯人が予め誰か明確に分かったものもありますが、放送当時はこのスタイルは珍しかったのではないだろうかと思います。
作品の見どころとして、まず出演者が豪華というのが挙げられます。第1話に中森明菜をゲストに置き、その後も木の実ナナ、堺正章、菅原文太といったゲストが出演し、物語を盛り上げるのに一役買っています。その中にも俳優さんたちの個性が活きているのもまた見どころのひとつでもあります。その他にも、この作品では欠かせない存在でもある今泉の存在です。今泉の存在により物語の暗さを和らげるだけでなく、事件解決にも一役買っています。後は何より欠かせないのは古畑任三郎という人物の人間性が大きな魅力でもあるのではないかと思います。新しいことに興味を示したり、食事に関してこだわりを見せたりと色々な一面を物語を通じて見ることができます。これらの要素が重なることで1話1話に重みを持たせ、視聴者を飽きさせない作品に仕上がったのではないかと考えられます。
その他にも、OPの演出やBGMの存在も多くの視聴者に親しみを与えており、馴染みの深いものになっているのではないかと思います。
この作品は以前は再放送で見る機会はありましたが、最近ではめっきり見ることが少なくなりました。確実に見る方法として、値段は少々張りますがDVDBOXの購入が確実であります。通販サイトでも見かけることもありますので、一度購入を考えてみるのもありではないかと思います。
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