魔王
怪物と戦う者は、 その過程で自分自身も怪物となつことのないよう、 気を付けなくてはならない。 深淵をのぞく時、深淵もまた・・・ こちらをのぞいているのだ。 ニーチェの作品『善悪の彼岸』より引用されているこの言葉で物語は幕を開けます。 いやしかし哲学的な言い回しってのは、厨二心をくすぐってくれていいものですよな! 漫画のジャンルとしてはアクションサスペンスに分類すればよいのでしょうか。 超能力といった得意な存在もでてきますが、けしてバトルものではありません。 圧倒的カリスマ性をもつ正義のヒーローにただならぬ危険性を感じた主人公が、 「腹話術」と呼ぶ他人に自分の意志を話させる能力と知恵を駆使して立ち向かう。 この漫画はそんな物語で進行していきます。 誰が悪で誰が正義なのか、 読む人の価値観でそのあたりの観方は大きくかわってくるのではないでしょうか。 とても好きな漫画です。
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