笑いジワができるまで笑えたらいいな
田原美嘉
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恋空~切ナイ恋物語~は、美喜によるケータイ小説の『恋空』を漫画化した作品である。恋空は、2005年にケータイ小説として執筆された、事実を元にしたフィクションである。携帯Webサイト魔法のiらんど内で1位であったなど人気が高まってきて、2006年には書籍化された。漫画の作画は羽田伊吹が担当、2007年よりCOMIC魔法のiらんどにて連載された。さらに映画化と2008年のテレビドラマ化とさまざまな媒体を通して作品化された。また2010年には発行部数200万部と、『Deep Love』や『天使がくれたもの』に次ぐケータイ小説界の中でも多い発行部数を誇り、注目されるようになった。 物語は、主人公田原美嘉と桜井弘樹こと通称ヒロの淡くて切ない、強いきずなで結ばれたラブストーリーである。ヒロの親友ノゾムにPHSの番号を知られてしまった美嘉は、偶然ヒロと出会うきっかけができ、ひょんなことから付き合うことになる。
スケールを感じさせる人生を見上げたくなるタイトル高校生のなんとも初々しい恋愛模様を背景に、持ちつ持たれつの人間くさいドラマが描かれる。ケータイ小説から始まり、漫画化、映画化、ドラマ化までされている。若い世代の恋愛物語とはいえ、万人の胸をうつストーリーになっているからであろう。空は限りなく続く。そして、晴れた日もあれば曇りの日もあり、時には嵐となって自然界に降り注ぐ。日々その顔色は変化している。それは人間も同じだ。いいこともあれば悪いこともある。見方がいれば敵もいる。もしかしたら敵だった人間がいつか見方に転じるかも分からない。操作できない人間の気持ちを恋愛を使って空のように見立てているように私は感じるタイトルだ。まだあどけなさが残るタッチでかわいらしく描かれた高校生が繰り広げる人間模様は、大きな空の下展開されていく。それぞれの人物がどのように成長していくか、気になって仕方がない漫画だった...この感想を読む
テディーベアと並ぶくらい切ないラブストーリー。ケータイを忘れて、拾ってくれた人といつのまにか恋に落ちていた…ケータイ小説が女の子の間で話題になってから少しして、映画化もされた大ヒット作!美嘉ちゃんが真実をそのまま書いて、美嘉ちゃんが気持ちをそのまま乗っけたから読む側も同じ気持ちになって夢中で読みました。何回も読み返すけど、何回読んでも胸が苦しくなります…美嘉ちゃんは今幸せですか?ヒロはいつもと同じように見守ってくれてるのかな?切ないけど、悲しいけど、温かくて幸せな気持ちにもなる…そんなお話です。嵐みたいなヒロ。笑私もヒロみたいな人と出会ってみたいな。美嘉ちゃん、恋空に出会わせてくれてありがとう。世界で一番幸せ…はないかもしれないけど、そうなってほしいです!そして素敵な人と出会ってほしいです。
田原美嘉
いろいろと苦しい事や辛い事をのりこえた最後のポエムで書かれていた言葉。