実は夫が…系の元祖 - ホワット・ライズ・ビニースの感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

実は夫が…系の元祖

4.04.0
映像
3.5
脚本
4.5
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
4.0

ロバート・ゼメキス監督。 『バックトゥーザフューチャー』、『フォレストガンプ』、『コンタクト』、『キャスト・アウェイ』といった私の好きな作品が勢ぞろいの巨匠さん。 こういったホラー系に手を出すのは初めてじゃないかな? 期待して見ました。 ただ個人的にはみる順番を間違えてしまったなと。 この作品に出逢うのが遅かったんですよね。 作られた時代は本作の方が昔なのに、近作で似た展開やオチをする映画達を先に見てしまったから、本作の感動が薄れてしまった。 ただそれだけです。だから純粋に楽しめずこの結果。 当時、映画館でこれを見たら、かなり楽しめたのにと後悔。 で、本作(2000年)に対して、その似ている映画とは、まず『ゴシカ(2003年)』 ある夫婦がいて、妻が1人で帰宅中に幽霊をみる。その直後に自宅で夫が死に、妻が犯人扱いされる。その後精神病院にうつされながらも、真相を調べていくと、実はこの幽霊は夫にレイプされ死んだ幽霊だったという話。 そこまで似ているわけではありませんが、妻だけが幽霊をみれる、夫が実は幽霊となって出てくる女性を殺したという点は似ています。 次に似ているのが、『シャッター(2008年)』。 ある夫婦がいて、幽霊がでてくるが妻だけにその霊が見える。そこで気になった妻が調べだす。 するとだんだん過去の事件が明らかになってきて、どうやらその幽霊は殺されて恨みをもっているらしい。その事件に夫が絡んでそうと次第に分かるのですが、勝手に死んだということでいったん落ち着きます。ですがやっぱりこの夫がレイプして精神的に追い詰め、やがて死んだという話でした。 違うのはほんと事件の内容ぐらい。 ということで、本作はほぼ元祖と言っていいんじゃないでしょうか。 ところで、本作の見どころって何か皆さんはお気づきですか? 私はこの映画を2回観てやっと気づきました。 1回目見た時は、単純にノーマンと妻の話、不倫相手と事件の話が中心で、結局隣人はなんだったのかわかりませんでした。 しかし、実は隣人夫婦でもノーマン夫婦と同じことがあったのです。 つまり家の外に落ちていたのは血の付いた靴は、隣人の夫が浮気した相手の靴で、実は隣人の夫は不倫相手を殺していたのです。それを隠そうとしたのですが妻に見つかり打ち明けました。 しかし隣人家では、そのことを隠すことを決意したのです。 一方ノーマン夫妻はこの隣人家と同じことが起きて、打ち明けた時に、妻はこの事実を受け入れなかったのです。 このノーマン家と隣人家との人生選択の違いが、類似映画にみない良さであり、本作の見所だったのです。 そう見ると、評価は上がりますね。 にしても、なんで最近引越してきたばっかじゃないのに、いきなり幽霊が出たんでしょう笑

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

関連するタグ

ホワット・ライズ・ビニースが好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ