悪くはないけど、原作と比べると内容が薄いです
大人気の『ハリー・ポッター』シリーズの6作目です。全7作の6作目なので、クライマックスに向け、物語の革新にどんどん迫っていきます。両親を亡くし、名付け親で実の親のように慕っていた父の親友を亡くしたハリーは、とうとう最大の庇護者ダンブルドアの死にも対面します。その一方で、ロンの妹ジニーと愛情を交わし、ロンとハーマイオニーも恋人同士になります。たくさんの試練を乗り越えながら、着実に成長していく少年というより青年たちの姿は、観ていて、とても魅力的です。また、さまざまな魔法界の演出もいつものようにとてもきれいで、迫力があります。 映画としては、決して悪い作品ではないと思います。しかし、原作を読んでいると、あの分量を1本の映画におさめるために、かなりあらすじをかいつまんだ内容になっている感は否めません。そのせいで、最終巻にいたる伏線が無くなってしまったり、成長には付き物のはずの葛藤が無くなったり、少し物足りなく感じる部分もあります。 というわけで、原作を読んでいない方は、映画を楽しんでいただいた後にぜひ原作も読んでみてください。映画とあわせて、小説もお勧めします。
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