実は母親が最強?
イギリスのベテラン俳優、ビル・ナイ主演の作品。今回のビル・ナイは生真面目で仕事を完璧にこなす殺し屋として登場します。主演だけじゃなく、悪役や脇役としても存在感のあるビル・ナイは珍しくコミカルな映画に出ています。殺し屋というとクールで冷静沈着なイメージがある。そんな典型的な殺し屋をビル・ナイが演じていて、かなりハマっていたと思います。完璧に仕事をこなす主人公は思わぬ出来事でミスして、彼の予想を大きく変えるありえない方向に物語が流れていくのがみどころ。今まで殺し屋として孤高に生きてきた彼に他者への愛情を与えるヒロイン、偶然居合わせ一緒に住む事になった若者など、主人公にとって人生のターニングポイントとなる物語です。人生において楽しみを見出せず、ただ人を殺すだけの仕事から、もっと他者への思いやりや愛を知る事で成長していく。個性的な登場人物の中で、個性的に強烈だったのは主人公の年老いた母親でしょ...この感想を読む
3.03.0