ますます過酷になる運命と強くなる絆 - ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団の感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

ますます過酷になる運命と強くなる絆

4.54.5
映像
-
脚本
-
キャスト
-
音楽
-
演出
-

大人気『ハリー・ポッター』シリーズの第5作目です。ハリー・ロン・ハーマイオニーはますます大人になり、物語はますます暗く重い色を帯びていきます。子ども向けというより、大人向けと言っても過言ではありません。 この作品で、ハリーは、彼を守ってくれる存在だったはずの魔法省から攻撃されることになります。前作でヴォルデモートが復活しましたが、その事実を受け入れることのできない魔法大臣は、ハリーやダンブルドア校長の話をでっちあげとして、徹底的におとしめ0ようとします。そのためハリーは、学友たちから白い目をむけられたり、魔法省が送ってきた新しい先生に執拗に目をつけられたり、さらに、ダンブルドアからさえ無視されたり、厳しい環境にさらされます。 そんな中でも、ロンやハーマイオニーとの友情はますます強くなり、さらに、ヴォルデモートの存在を否定し、闇の魔術と戦う術を教えようとしない魔法省の方針に対抗するために立ち上がることから、ネビルやジニー、ルーナとの関係も深くなっていきます。まさしく、心を否定する悪に立ち向かえるのは『善なる愛』というダンブルドアの信念を実現していくようです。 そして、ハリーは淡い初恋も経験し、大人の階段を上ります。その陰では、ハーマイオニーとロンの関係にも微妙な変化が…… しかし、その中で、ハリーは名付け親であり、本当の親のように思っていたシリウスを喪います。どこまでも過酷な運命に襲われるハリーは、それでも強く生きていきます。 ただ、原作のボリュームを1本の映画におさめるのはけっこう無理があって、原作を知っている身としては、ダイジェストのような印象を持つことが否めません。映画しか知らない方は、ぜひ原作も読んでいただきたいと思います。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

第二次魔法界大戦へ。

選ばれし者の心の闇ハリーポッター5作目は、15歳になった主人公ハリーの心の闇と大人になっていく姿がよく描かれていたとおもう。"自分が死ぬか、それとも目の前で友達が殺されるか。君たちにはわからない。"4作目でリリーとジェームズの仇、ピーターペティグリューにセドリックを目の前で殺されたハリーの気持ちは、普通に生きてきた15歳の子たちにはわかるはずがない。たとえ魔法使いでもハリーの体験してきたことはわからないとおもう。ヴォルデモート卿が復活した。それをこの目で見た、と言ってもホラ吹き呼ばわり。ハリーの心の闇はどんどん大きくなっていって。トムリドルとハリーが似ているっていうのは、6巻以降で出てくる分霊箱のこともあるだろうけど、なんとなくやっぱり2人には共通点があるんじゃないかなぁっておもう。両親がいないこととか、愛されて育てられていないこと。そして他の子よりもパワーがあって、優れていることとか。トムはそ...この感想を読む

4.04.0
  • RoseRose
  • 173view
  • 2111文字
PICKUP

アンブリッジ先生とダンブルドア軍団

ハリー・ポッターシリーズ5作目。不死鳥の騎士団というタイトルですが、印象深いのは騎士団よりもアンブリッジ先生とダンブルドア軍団。アンブリッジ先生は自己中心的で嫌な感じで、生徒たちが反抗したくなる気持ちがすご~くわかります。双子が花火をやらかしたシーンではすっきり!また、ダンブルドア軍団で学生達が防衛術を練習しているシーンは楽しそうでしたし、「歴史上の偉大な魔法使いも最初は僕たちと同じ学生だった」というセリフにジ~ンときて、学生時代に戻りたくなりました。そして、たしか「ハリーの身近な人が死ぬ」という噂が流れたのがこの作品の原作にあたる5巻の事だったと思います。映画でもあの方が死亡・・・なのか消えたのか?真相はよくわかりませんでしたが、おそらく死亡したのでしょう。ハリーもショックでしょうが、私もショックでした。ハリーの気持ちを考えるとこのシーンはとても悲しく、怒りと悔しさが込み上げてきまし...この感想を読む

4.04.0
  • かっちぃかっちぃ
  • 186view
  • 467文字

感想をもっと見る(11件)

関連するタグ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団が好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ