専業主婦、はたらく
専業主婦の美菜子。中学生女子の香音と小学生男児の大吾、イケメン夫の慶介と暮らすも、自己評価は低い人。 所謂コミュ障っていうかお喋りが苦手、面白味のないリアクションや返事しかできないタイプの美菜子。 家事はかつて祖母に教えられていて、完璧。そんな彼女が働きに出ることにした。Team・HKは家事代行の会社。 美菜子は仕事を通して知る、自分に出来ることがあるってことや、家の中にいただけではわからなかった家族の本音。 …って、そんだけ家事できるんならいーじゃないか美菜子ー!と思ってしまいましたよ、つい。 専業主婦はどうしても視野が狭くなりがちなんだなっていうのは同感でしたし、彼女に負けず劣らず自己評価が低い自覚のある私ですが、じゃあなんでそうなるんだろうって思った時、やっぱり家族の言葉や態度で測ってしまうというか。 褒め言葉をくれとは言わない、せめて労いの言葉をさらっとでも、何なら棒読みでもいいから欲しいよと。目下思わざるを得ません。 それすらされないと、それすらされる価値がないんだな自分…ってなるじゃないですか。 私も仕事を始めるに当たっては、やはり家計にちょっとは余裕が欲しかったからです。が最近、仕事に多少なりとも自分の価値を見出したい、って気持ちも持ち始めました。家事やりながらですが、微々たるものでも収入得たり、お疲れ様って言ってもらえるのって、やっぱり良いもんですね。 美菜子も少しずつですが強くなっていきます。アクシデントに凹み、家族の想いには揺さぶられ、同僚を尊敬したりしながら。 美菜子の持ち前の好奇心から、ミステリーとしても展開していきます。 日向さん(THK代表女性)がかっこいい。
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