ぼくたち ゆきんこの評価
ぼくたち ゆきんこの感想
ゆきまみれで遊ぶ
あるところに3匹のこぐまと、おかあさんぐまがいる。ある朝、こぐまは雪にまみれて遊んでいた。ゆきまみれになって真っ白になったこぐまは「ぼくたちはゆきんこだよ」とお母さん相手にごっこ遊びをはじめる。お母さんはそれを信じたふりをして、ゆきんこと称するこぐまと遊ぶ。お母さんがやさしくて、包容力があってとてもいいなあ。子供のごっこ遊びにもしっかりつきあって向き合わないといけないな、と思い直した。絵がかわいい。めちゃくちゃキャラクター的にしているわけでも、超リアルってわけでもない。いい感じでくまを描いている。冬に、暖炉を囲んでトーストをたべてみたい。
雪の中のクマの親子
雪が積もったからと、ママさんグマ・子グマたちは外に出ます。子たちは頭、背中、肩やら腕やら真っ白。ゆきんこグマに扮し、母もそれに付き合って、子たちをゆきんこ扱いしてあげます。子たちが見ず知らずのゆきんこになりきってるようでいて、全然バレバレな発言なのが可愛らしいです。ママとか呼んじゃってるし。雪の中、元気一杯に遊ぶ親子を眺めていると幸せな気持ちになれます。でも寒そう。末っ子が寒さを訴えるセリフもまた可愛らしい。家に引き上げた親子は、もちろん暖炉の熱で体中の雪も解けていくのです。暖炉の前で親子で過ごす絵も絶妙な逆光が素敵で、心あたたまります。