コンセントの評価
コンセントの感想
独特な世界観で描かれる生と死
友人から勧められて読んだ本です。田口 ランディの本は今まで読んだことがなかったので、最初、その独特な文章に慣れなく、なかなか読み進めることができませんでした。主人公の兄が死に、部屋で見つかった時にはすでに腐敗していた…部屋にいったときに見たものは、コンセントで繋がれた掃除機。そして、そのときから主人公は死臭を嗅ぎ分けることができるようになるというところから話が展開されていきます。様々な人の死に接した主人公がどのようにその出来事を消化していくのか、見どころです。ちょっと官能的な要素もあって、大人の読み物ですね。女性っぽい文章で読みやすい。ですが、期待していたほどではなかった。