楊家将の評価
楊家将の感想
楊家の生き様
この本は第38回吉川英治文学賞を受賞している、男のロマンを描き出した力作であると言えます。まずこの本で主役となってくるのは楊家の面々であり、その中で中心的な役割を演じているのが、楊家の長である楊業です。そしてそこに絡んでくるのが、楊業の長男から七男までいる7人の息子たちやその家臣たち、さらには宋や遼といった国々です。今までの中国の歴史小説で定番と言えば、三国志や項羽と劉邦、さらに水滸伝であって私自身も読んだことがあります。そんな中でこの楊家将は決してメジャーなものを取り扱っている作品というわけではありませんが、その分楊家の面々の心情などが細かく描かれており、さらにはロマンもあふれている素晴らしい内容に仕上がっていると言えるでしょう。