夢と幸せ
違い歴史小説が好きだったので、最初は水滸伝だった。中国三大奇書の内、水滸伝のみ全く触れてこなかった為、たまたま目に付いたので読んでみた。ハマった。ひたすらに読み耽り、三国志に手を伸ばした。そして史記。事前知識はまるで無し。読み終わり、面白く感じたが首をひねった。何かが足りない?二度目、三度目と読み、はたと食事に気付く。水滸伝は、それは美味そうな食事の描写があった。魚肉饅頭、阮家の鍋、李逵の料理。三国志は、張飛の野戦料理が印象深い。が、史記。湯餅、湯餅、湯餅。蘇武の鍋は何か違う気がする。同じ作者なのに。同じ中国史が題材だというのに。代わりに蘇端のサバイバル生活の描写はとても細かい。水滸伝では王進が、三国志では馬超が山中を切り開く生活を送るが、比較にならないくらいに丁寧に描かれている。この違いは、きっと理由がある。登場人物次に登場人物。皇帝である劉徹は、飾り物に近い立場から、少しずつ力を手...この感想を読む
4.04.0
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