女はこうしてつくられるの評価
女はこうしてつくられるの感想
女に生まれるのではない
フランスの実存主義者、ボーヴォワールが書いた作品です。生物学的な性別ではなく、社会的な性別=ジェンダーとしての女というのは、生まれたときからそうであるのではなく、社会や文明によって作られるものであると、ボーヴォワールは書いています。第二波フェミニズムの先駆となった作品。日本のメディアで取り上げられる「フェミニスト」「フェミニズム」はどうもおかしな感じで偏っていたり、寧ろ男性蔑視なのではないかと思われるところもありますが、このボーヴォワールの「第二の性」はあくまでも事実を取り上げ、「女性」の社会的な役割を冷静に考察しています。男性にもぜひ読んで欲しい作品です。