バトル・ロワイアルのあらすじ/作品解説

バトル・ロワイアルのあらすじ・作品解説

バトル・ロワイアルは高見広春作の小説を原作の漫画で、田口雅之作画。2000年には藤原達也主演にて映画化がなされた。映画は過激な内容によりＲ１５指定とされたが、興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。そのため続編も制作された。小説では人物の内面的な部分や背景に重点を置いて描かれていたが、漫画では残虐的や性的な描写に力が入れられ、よりエンターテイメント性の高い作品となっている。この作品は第5回日本ホラー小説大賞最終候補となったものの、内容の過激さから受賞されなかった。のちに出版されてからはたちまち話題となった。全国の中学3年生から無作為に選ばれた５０クラスが強制的にＢＲ法という法律に基づくプログラムに参加されられた。内容は最後の一人になるまで殺し合いをするというもの。主人公の七原秋也はプログラムに参加することになり、親友だった国信が好きだった中川典子を守ることとなる。途中に転校生の川田省吾と行動を共にすることとなったが、この過酷なゲームをどう生き残っていくのか。

バトル・ロワイアルの評価

総合評価: 4.004.00; (2件)

画力: 4.004.00

ストーリー: 4.504.50

キャラクター: 5.005.00

設定: 4.504.50

演出: 4.004.00

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バトル・ロワイアルの感想

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傍観者だった主役をヒーローにした漫画

原作は実写映画化もされた問題作。グロテスクな描写に注意バトルロワイアルは、国家の命令で中学生がクラスメイト同士で殺しあうという大変理不尽極まりない世界が描かれている。殺し合いなので当然のことながら原作も目を覆いたくなるようなシーンが描かれており、田口雅之氏による漫画化以前に実写映画化された際も、かなり残虐な殺戮シーンがあった。そして漫画版であるが、原作、実写、漫画という三つの媒体の中で、殺害シーンの残虐さは最もグロテスクだと言える。おそらく各媒体で表現の許容範囲というものが異なっているのだと思われるが、中にが見開き2ページで恐ろしい残虐シーンが描かれているため、ページをめくったとたんに「うわっ」と声をあげてしまう人もいるのではないかと思われる。初めてこの漫画を手に取る人には、中学生にしてはやや登場人物が大人っぽいのではないかと感じるのではないかと思う。しかし、読み進めるうちに田口氏特有の...この感想を読む

4.04.0

tamama
2016/08/21

320view
2195文字

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異常な学園漫画

「それだは皆さんで殺し合いを初めてください」で有名な漫画、映画だとたけしがいっていますね。クラス全員が敵で、一人しか生き残れない過酷な話、昨日まで親しい友人も殺さないといけないし、全員が敵になるというまさに異常な学園漫画。でも内容が面白い、巻末に死亡した生徒、生き残った生徒の数が記載されているのもわかりやすくてよい。正義感が強くても殺されてしまうし、仲間同士で行動していても、疑心に襲われ殺してしまう結果になる。最早誰も信用できない状況を作り出しています。ただ、殺人シーンはかなりリアルなので、子供はダメですね。内容、画力ともに高得点なのですが、読んだ後に少し落ち込みます。もし自分がこの立場にいたらどうするか、生き残るためとはいえ人を殺すことができるのか、すごく考えさせられます。少年犯罪が多い現代ではこの内容はあまりよくないかもしれません。簡単に人を殺す現状、自分だけが良ければいいという考...この感想を読む

4.04.0