吸血姫美夕のあらすじ・作品解説
吸血姫美夕[ヴァンパイアみゆ]は秋田書店「サスペリア」において1988~2002まで連載された垣野内成美原作のホラー漫画。連載後は途中スピンオフ作品の吸血姫夕維をはさみその後は新・吸血姫 美夕のタイトルで連載再開。アニメ版が終了した後に以前と同じ吸血姫 美夕のタイトルで再掲載され、2002年まで継続した。コミックスは1988年の再連載分をまとめた全10巻となっている。 本作は闇の世界からはぐれ出た神魔と、それを監視し狩ることを宿命とする主人公美夕との戦いを描いた作品である。西洋の吸血鬼とモチーフとされているが、そこに和のテイストが加わり独特の世界観が描かれている。1997年10月~1998年3月までテレビ東京でテレビアニメ化もされ、また1998年から1999年に掛けOVA版も発売された。 原作・テレビアニメ版・OVA版ではそれぞれ世界設定やキャラクター設定が異なっており、それぞれで独自の特徴が表現されている。
吸血姫美夕の評価
吸血姫美夕の感想
幻想的で綺麗です。
昔OVAで発売されていた吸血姫美夕の漫画版第1巻。この垣ノ内成美さんという漫画家さんは元はアニメに携わっていた方のようでこのコミックは、漫画家としての彼女の初期の作品だったと思います。そのためか、漫画としてはコマ割りなど少々つたない部分があります。話の進め方も、自分が書きたいものが先行して読者を置いてけぼりにする傾向があったように思います。けれど、さすがにイラストは繊細で綺麗です。吸血姫美夕の世界観にばっちりマッチした幻想的なタッチで書かれていると思います。話もだんだんと面白くなってきますし美夕の世界にはまるのには欠かせない1冊だと思います。OVAを見た後に読むのも良し漫画を読んだ後にOVAを見るのも良し。イラスト集を見るような綺麗で繊細なタッチの漫画をぜひ読んでみて下さい。