求めないの評価
求めないの感想
求めなくても求めている。本書を手にとっている時点で。
「求めない」。一時期流行った詩だ。白い壁をイメージしたような表紙。そして正方形の本書。はんぺんのようだ。「求めない」。ことを正直言って納得はできない。求めなくなったら、欲がなくなったら、楽しくなさそうだからだ。でも、私欲の中の余分な欲は捨てたほうが生きやすいことを本書から教えてもらった。あとは、「求めない」をあまり深く考えないことだ。こんなにも、悩むことを面倒に感じることのできる詩集はないだろう。178ページ「求めない」「求める」について読んで考える時間は無駄ではないようだ。一端の啓発書よりは、自分で考える力がつくのではないだろうか。