A‐A´のあらすじ・作品解説
A-A'は、月刊プリンセス1981年8月号に掲載された、萩尾望都原作の日本のSF漫画である。 萩尾望都の作品は、ファンタジー、SF、ミステリーからラブコメディと幅広く、さらには漫画の域を超えた、文学的作品を数多く輩出し、少女漫画の神様とも言われた。そんな萩尾望都の代表作の一つでもあるＡ‐Ａは、人間が人工的に遺伝を組み替えて開発した、新しい人種の一角獣種について描いたSF物語である。そのストーリーとは、主人公の少女、アデラド・リーは、一角獣種であり、実は、クローン体でもあった。本当のアデラド・リーは、一ヶ月前にとある惑星開発の仕事に従事しているときに事故で亡くなっていた。クローン体として蘇ったアデラド・リーは、惑星開発時代の3年間の記憶をなくしていた。困惑するかつての仲間たちと、アデラドの元恋人は、様々な葛藤を乗り越えて、共に宇宙開発の仕事を続けていくが、その先には未知なる世界が待ち受けていた。
