スピナマラダ!のあらすじ・作品解説
スピナマラダ!は、野田サトルによる漫画作品で、週刊ヤングジャンプにて2011年33号より012年49号まで連載、単行本を全6巻刊行した。 今作品は、アイスホッケーを舞台に元フィギュアスケートのホープと高校アイスホッケーのホープが出会った時に熱い思いがぶつかりあう。青春アスリートストーリーである。 北海道の苫小牧の空港の玄関口に浮かぬ顔をした二人の若者の姿がある。一人は男子高校生の兄・ロウ、もう一人は双子の妹・ハルナ、二人両親は随分昔に離婚し母の手一つで育てられたが、母は居眠り運転で死亡し、通夜で初めて会ったおじさんが身元を引き受け、苫小牧に引っ越してきた。ハルナはあの大会であんなことをしなければとロウを攻める。ロウは元フィギュアスケートのホープだったが、母の事故後の全日本ジュニア大会でのある行為で失格になっていた。もし、うまく言っていればスポンサーが付きこんな田舎に来なくてもというわけである。 起床したロウは、自宅に来る途中に見た池が凍ってできたスケートリンクに行き、気持ちよさそうにフィギュアをしていると、アイスホッケーのユニホームを着た二人がロウを見ている。一体何が起こる!?
スピナマラダ!の評価
スピナマラダ!の感想
良い漫画だけど連載するのが早かった
面白いけど色々もったいない最初に断っておきたいのだが、『スピナマラダ!(以下、スピナ)』はスポーツ漫画としてはかなり面白い部類に入る。数々のスポーツ漫画を読んできた筆者であるが、試合展開といい仲間や訓練光景といい、かなり読み応えのあるスポーツ漫画だと思う。しかしながら、その展開やギャグは、同作者・野田サトルが現在連載中の『ゴールデンカムイ(以下、金カム)』に比べると、かなり野暮ったさが残る。例えばツッコミが遅かったり、『金カム』最大の武器である“ページめくりの衝撃”がなかったりと、スタイリッシュ狩猟ギャグ漫画である『金カム』を読んだ後では、ギャグやストーリーのキレが悪く感じるのだ。だが、先にも述べたように、これは“『金カム』と比べると”の話である。普通のスポーツ漫画などに比べれば、『スピナ』は中の上ほどの面白さを誇る漫画であると筆者は断言したい。以降も、『スピナ』の難点について列挙して...この感想を読む