蟹工船の評価
蟹工船についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
蟹工船の感想
昔の過酷な労働環境を感じました。
缶詰に加工設備を持つ船の中で、オホーツクの海で取れたタラバ蟹をその場で缶詰に加工するという蟹工船を舞台にした作品です。人権など無いような環境で、病気や過労で倒れていく同僚を横目に手を動かしていた労働者達が、権利を求め何度もストライキを起こします。いまでは想像も付かないような劣悪な環境で、年端も行かない子供が働くという時代。読んでいてモヤモヤするような描画もあり、また自分が恵まれた時代に生まれたとも感じました。2009年にも映画化されていて、有名な作品ではありますが、古い作品のため文体も最近のものと比べると読みづらいと感じますが、読んで損のない作品だと思っています。