私という病のあらすじ/作品解説

赤裸々な

中村うさぎさんが自分の「女としての価値」を確かめるために風俗で働いた経験を赤裸々に綴ったエッセイです。全身整形したことだとか、買い物依存症とかの話題で有名なエッセイストですが、彼女のただ頭で考えるだけではなく、行動してみるという大胆さがこういうユニークなエッセイを生み出すんだろうなと思います。かっこつけずに自分を曝け出す感じがとても清々しくてよかったです。自分を東電OL殺害事件の被害者と重ね合わせているところは、面白い見方だと思いました。あの事件は被害者のエリートOLとは違う夜の顔を、マスコミがセンセーショナルに取り上げられていたからなぁ。