切れない糸の評価
切れない糸についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
切れない糸の感想
商店街の人たちの温かさにほっこり。
就職試験に落ちまくり就職活動の意欲も落ちてきていた頃にとある事情で家業のクリーニング店を継ぐことになった主人公、新井和也。クリーニング点に持ち込まれる洋服たちから語られる家族の謎を親友で同じ商店街で働く沢田直之と紐解いていくというミステリ。半ば仕方なく引き受けた仕事だと当然ミスも出る。それを叱ってくれる大人達や支えてくれる人たちとの交流が温かくて微笑ましく、読後感もサッパリします。だんだんと仕事とは、自分のやりたいこととは、やらなきゃいけないこととはなどを謎解きをしながら、周囲の人達と触れ合いながら考え成長していく姿に青春だなぁと感じます。さーっと読めるけど心に残る1冊。