1Q84 Bookの評価
1Q84 Bookについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
1Q84 Bookの感想
所々気になる違和感が拭い去れない作品
魅力的な始まり方なにやら思わせぶりで訳知り顔のタクシードライバーとの会話から始まるこの物語は、冒頭から不思議な魅力となにが起こるのだろうという期待で、勢いこんで読むのではなくもっとじっくり味わいながら読まなくては、とどこか襟を正して向かおうと思うくらいの魅力があった。この物語でよく出てくるヤナーチェクの「シンフォニエッタ」という曲は作者も曲の名前も初めてこの小説で知った。せっかくなので聞いてみようと思い(小説に出てくる曲や映画、小説、料理など試してみようと思うのも、質のいい小説(時にはマンガでも)ならではと思う)、読みながらBGMとして聞いてみた。始めの高らかなファンファーレといい、胸を張ったような行進が目に浮かぶようなグランディオーソともマエストーソとも言うべき威風堂々とした始まり方は、青豆が登場するのにふさわしい音楽のように思われた。少し調べてみたところ、その堂々とした音楽はやはり...この感想を読む