恋愛論の評価
恋愛論についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
恋愛論の感想
清々しい恋愛論
最初のうちは「恋」とか「愛」という言葉について語っています、坂口安吾。日本語でいう「恋」とか「愛」と、安吾の知るいくつかの国でのそれや、宗教的な「愛」と、どういう違いがあるのかを結構深く語っているのが面白いです。また日本語というのが多様性に富んでいるが、そうであるが故に万事雰囲気で済ませてしまっているのではないかという指摘は、そこだけ読むと「恋愛と関係あるのか?」と思わずにいられませんが、日本語の特徴をとてもよく表していると思います。英語(その他外国語)と日本語の決定的な違いってそこかもしれないですね。最後に「恋愛は人生の花である」と言い切ってしまっているのもカッコいい。ますます安吾を好きになりました。