東京島の評価
東京島についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
東京島の感想
良くも悪くも軽い小説
全く好きになれない主人公この小説はある無人島に辿り着いた人々の生活を描いているのだが、その漂流者の中でただ一人の女性が主人公となっている。もちろんこのモデルはアナタハン島事件と思われるが、グロテスクながらも興味深いこの事件に比べこの小説は実にあっさりと描かれているように感じる。主人公の清子と夫の隆は漂着してから既に5年経過している。島にいるのは、その間与那国島からバイト辛さに脱出してきた若者23人、中国人マフィアかなにかに島に捨てられた中国人11人。事故や発狂で人は減ったりしながら、その後、フィリピンのダンサーたち7人が流れ着いてくるのだけど、その全ての登場人物がまったく好きになれなかった。これは面白くないと感じる小説や映画でよくあることで、登場人物たちが好きになれないとまず話にのめりこむことができないし、ストーリー自体に魅力を感じることができない。後半にフィリピンダンサーたちが流れつ...この感想を読む