ラットマンの評価
ラットマンについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ラットマンの感想
闇の中の光
おおまかなストーリーとしては、アマチュアのロックバンドが事件に遭遇して、その謎が解き明かされていくというミステリー小説。全体的な雰囲気暗かったなぁ、と思う。最後まで読むとちゃんと救いがあるんだけど、そこにたどりつくまでが終始暗い雰囲気に感じられて、読んでいる間の時間は結構つらいものがあった。一回のどんでん返しで終わらず、何回も読者に対するある種の裏切りのようなものがあり。そこはさすがだな、と。ちゃんと救いがあるので、道尾秀介さんが本来この作品に込めたかったものは、とてもやさしいものなんだろうな、とも(まぁそれでも何度も繰り返し読むような本ではないような気がする)。