新世界よりの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

新世界より

4.404.40
文章力
4.25
ストーリー
4.38
キャラクター
4.00
設定
4.63
演出
4.38
感想数
5
読んだ人
16

新世界よりの感想一覧

貴志 祐介による小説「新世界より」についての感想が5件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

人間が超能力を持った世界

これは、確かSF大賞とったんですよね。 面白かったんですが、すごく長いし、難しいし、頭パンクしそうです。 感心するのは、非情に緻密で細かいところまで最後の一ミリまでこだわった設定で、貴志さんの頭の良さにビックリです。作家さんなら当たり前なのかもしれないですが、こだわりようが異常な程です(笑) だから、読む方が疲れるんですとても・・・。この人は、最後にドド~んと展開するのを知っているものですから、上巻、中巻はひたすら我慢して、設定を叩き込みます。人間関係、伏線、そして予想しながらじっくり読むのでヘトヘトです。 でも、ありそうでなかったこの世界をテーマにとても面白かったです。 人間が能力を持ち、それをコントロールする大人たち。 でも、微妙にアンバランスで、ちょっとのところで保っているそのバランスを崩した時、人々は恐怖に襲われる。 あれだけ強い能力をもっているのに、精神的な弱さが見え隠れするのが...この感想を読む

4.04.0
  • ぶうたぶうた
  • 209view
  • 486文字

1000年後の希望と絶望

1000年後の日本、高度に進化した人間達は、規律を守り、現在とは大きくことなる文明を維持しながら生きていた。「昔はそうじゃなかった」ということを、一部の少年少女が知るまでは…。物語は冒頭からしばらく、1000年後の世界の成り立ち、設定をこれでもかというぐらいに説明することに費やされていますが、そこを過ぎると、一気に話の流れに飛び込む格好になります。話の流れについてゆけず、当初は面食らいますが、しだいに「何だ、この世界?」と興味がわけば、俄然話がおもしろくなっていきます。ステレオタイプな未来像とはかけ離れた世界設定に、「なぜそうならなければならなかったのか?」と疑いを持ったら、もうしめたものです。物語にどっぷりハマりこんだ証拠です。この「なぜそうならなければならなかったのか」が、話の核心でもあるわけですが、それにしても見事な設定、構成力に口をあんぐりしてしまいます。語り手の回想という文体からなる...この感想を読む

4.54.5
  • nyan_chunyan_chu
  • 161view
  • 480文字

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