原田といると 私 ちゃんと立ってる
古屋卯多子
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STANDUP!!は、山川あいじの原作漫画である。別冊マーガレット誌上にて2013年5月号から連載を開始、2014年に病気により休載、同年9月号からザ・マーガレット移籍、2015年2月25日までに単行本3巻が刊行されている。 舞台はある高校、高校1年生で身長ちょっと高めの172cmの主人公・古屋卯多子の恋愛を中心に描かれる。 ある日の英語の授業。卯多子は隣の席に座る男子から「教科書を見せて」と声をかけられる。英語の教科書を一緒に見るために机と椅子を近づけた。卯多子はこのクラスメイトの名前を知らないことに気付き、名前は原田、卯多子は忘れないように何度もつぶやくのであった。原田は人懐っこくストレートな性格をしているのか、卯多子に気軽に話しかけ、あだ名の「うたまるおはよー」と挨拶するようになった。そのうち売店で購入する昼食の話や中学の頃の話をするようになり、卯多子の中で原田の存在が徐々に大きくなっていく。
空気感の魅力これは卯多子と原田の恋のお話。高校1年生になって初めてのクラス。隣の席に座った人とまさか恋に落ちるなんてね…狭かった世界が一気に広がっていく。学校という空間の中で起こる出来事はいつも真新しい…このStand Upの中で印象的なのは、「風」ですね。いつも風が吹いて、吹き抜けていく。学校の中、教室の中、卯多子や原田の周り、風がびゅーっと吹いて、隠そうとするもの全部をさらけ出させるというか。爽やかさの演出がそのまま風として表現されているように思います。全体的にとても静かで、そこにあるのはそのまんまの会話だけ。会話は飾らず自然体です。どうでもいい会話なんだけど、着実に近づいている感じ、無駄がないなーと思いますね。また、絵がとても綺麗なので、卯多子や原田が風に紛れて流れていくような、そんな描写が素敵です。ちょっと変わってるなーと思うのは、驚いた時の描写ですかね。静かな雰囲気の漫画なので、いきな...この感想を読む
ゆっくり流れる歩み寄りの時間中学校を卒業し、高校1年生になる。まだ中学生っぽさが抜けない、まだまだ自分は子供である気がする。でも、確実になんだか悩むようになっていると思う。そんな複雑な気持ちになるのが高校生。卯多子と原田はクラスメイトで隣の席に座った2人。昨日まで知りもしなかったこと、意識するようになっただけで雪崩のように一気に見えてくる。昨日までってどうやって接していたっけ?なんでこんなに気になるんだろう?初々しい。もうこの2人にはこの言葉がぴったりである。何かを感じ取るとき、お互いの周りには常に風が吹き抜けていく。髪の毛がなびいている。その風で常に心が揺さぶられている。そんな感じがして気持ちのいい少女漫画である。恥ずかしいときに異常に耳が赤くなることや、驚いた時にあまりにも1つ前のコマには似つかわしくない反応を示したりするのがどうも気に食わないが、メリハリがあると言えるかもしれない。学...この感想を読む
よみがな:ふるや うたこ ニックネーム:うたまる 年齢(作品時):高校1年生 身長:172cm 性別:女性 国籍:日本 性格:内気で、小さいことを気にしてしまう 趣味:音楽を聴くこと 癖:照れた時、耳を隠す トラウマ:中学時代好きだった男子に、告白していないのに「冗談だろ?」と言われ失恋したこと
古屋卯多子
背が高いのに、小さいことを気にしてしまう性格の主人公が、原田という明るい性格の男子に告白した後のモノローグ。
古屋卯多子
初めて付き合った彼氏と自転車二人乗り(主人公は後ろ)をした時の台詞。