陽だまりの彼女の感想一覧
越谷 オサムによる小説「陽だまりの彼女」についての感想が8件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ラストに感極まるファンタジー。
友人から借りてきて読みました。幼馴じみで１０年ぶりに取引先で再会した浩介と真緒。過去にいじめられっこだった彼女が美しく魅力的な女性になっていて・・恋のはじまり、付き合いはじめのドキドキ＆ラブラブな感じにきゅんきゅんしながらも、だんだんとシリアスな空気が忍び込んできて・・やきもきしながら読み進めました。結果、驚きのファンタジーでした。「お前、金魚のブライアンを食ったろ」というラストのセリフが好きです。一応ハッピーエンドなのかな？微妙に納得できない感じも(笑)もう一回再読しようかな？映画で松本潤さん＆上野樹里さんが、どんな風に浩介＆真緒を演じるのか楽しみ。
travailler
予想してなかった展開にビックリ。
「女子が男子に読んで欲しい恋愛小説NO.1」と本屋さんの見出しを見て、思わずどんなストーリーなのか気になって買ってみました。中学生の時の甘酸っぱい青春模様や、好きな子の対する不器用な態度や行動など、読んでいて懐かしいなぁと思う所多数。そして、その人と１０年の月日を経て偶然再会するっていうのは、現実ではなかなか有るようで無いことなので、１０年の再会を機に真緒と浩介の仲が急接近していくのは、読んでいてとても幸せな気持ちになりました。真緒みたいな女性は、女性から見ていて本当に可愛くて好きになってしまうなーというイ印象☆ 見習いたいところたくさんでした！ラストに向かってはかなりビックリ！ 真緒が突然いなくなった理由なども理解できました。でも、こういうラストだったのかー。と読み始めの期待と私の勝手な理想とかけ離れてしまっていて、ちょっと理解しがたかったけど、でも、幸せな気持ちになれました♪
しましま
映像化ですごい化けるかも、な作品。
謎の多い彼女・真緒は、それでも可愛くてひたむきでちょっと頑固、仕事も頑張るし理想の女子。主人公の奥田君は真緒と中学時代以来の再会を果たして、それが恋になり、2人は無事に？結ばれます。でもそれじゃ終わらない、結ばれてからの後半が軸って言えば軸の恋愛小説。結末に賛否あるわけですが、私はこれをハッピーエンドと見なしたい。あと、私の中で一番の重要人物は真緒両親ですかね…。父親の、母親の、それぞれが抱く想いや、終盤の二人の出方が、ただただ切なくそして素敵。そして、特異な事情や状況であっても、登場人物それぞれみんなが自然に生きている気がします。比較的、恋愛小説を途中でギブアップしやすい私でしたが、本作はすんなり読み終われました。映画どんな感じになるかが楽しみです。万一駄作との評判が出ても絶対１回は見ます（笑）
a_s
男子に読んで欲し・・・くはないかな・・・
「女子が男子に読んで欲しい恋愛小説NO.1」という帯に惹かれて読んでみたが、そうは思わなかった、というのが率直な感想。作者は男であるから、やはり「少年漫画的な恋愛」という感が否めない。女の子のキャラクター設定が、男子の理想であるように思う。美人で素直で純粋でひたむきで我侭で気まぐれで美人で（笑）男の子のキャラ設定は女子向けになっているとは思うが、特に惹かれる様な印象はない。「普通の優しい人」っていうのは万人のリアルな理想に違いないが、欲を言えば、「普通」の中に何か光るものが欲しい。映画化されるらしいが、こちらには期待。松本潤と上野樹里、美しい２人がいちゃいちゃするだけで素敵な映画になるはず。
meme
切ないラブストーリー
中学生時代に同級生だった、ホントにおバカな女の子と、その子に勉強を教えてあげる男の子。その二人が大人になり再会して恋に落ちる物語。前半はベタベタに甘い恋愛小説。恋愛小説は嫌いではないので、微笑ましく、羨ましくさえ感じニヤニヤしながら読んでしまいます。ずっと甘々な恋愛が続くのかと思いきや、物語は急展開。どんどんと話に引き込まれ、一気に読み終わってしまいました。バッドエンドではないけれど、かといってハッピーエンドとは決していえないラストにはなんだかもやもや。読み進めるうちに真緒の正体には簡単に気付いてしまったので、どういうラストになるのかなと思ったのですが、個人的には完全なハッピーエンドにしてほしかったです。読みやすく引き込まれましたが、なんだか切なくなりました。
えりうさぎ
このオチはありかなしか。
恋愛小説として読むならばとても好きな感じ。学生時代より時を経て再開する二人。頑張り屋の彼女。それを支える彼氏。文書も読みやすく、主人公二人にも好感が持てます。陽だまりにいるかのような柔らかな暖かさに似た愛情を通い合わせる二人。しかしながら評価の分かれるところはやはりオチの部分。推理小説ならば完全にアウトです。しかし推理小説ではなく恋愛小説だから許されるのかというと微妙な気もする。陽だまりって、そういうこと？！ってだけでは許されまいと私は思う。映画化決定もしましたが、映像としてもありなのかナシなのか。恋愛小説として・・・・・・・ギリアウト。だと私は思った。
akari16
心の温まるラブストーリーでした。
主人公二人の久しぶりの再会から始まり、共に歩んでいく日々が良いテンポ感で展開されていて、とても読みやすく心の温まるお話でした。主人公二人の過去の一緒に過ごした日々からは、後々で二人がこんなにも純粋な愛で結ばれることが全然想像できませんでしたが、どんどん読んでいくうちにやはりこの二人は結ばれる運命にいたんだと思いました。最後は決してハッピーエンドとは言えない内容ではありますが、こういう人の愛し方もあるんだな、こういう愛する人との過ごし方もあるんだなと、色々と考えさせられるお話で読んで良かったと思いました。映画化もされるとのことですが、この原作からどのように映像になるのか楽しみです。
mari8739
確かに理想の彼氏。だけど。
恋愛小説としてはとってもいいと思う！帯にもあったとおりな感じ。理想の彼氏像があって、女の子が読むにはキュンキュン来るんじゃないかなと思うし、実際キュンキュンしたし。主人公の切ない感じに涙もしちゃった。でも、男子にはどうなのかな？女の子の理想がいっぱいで。文章は読みやすくて、ペロッと読めちゃった。ただ、私としてはハッピーエンドを願っているので、ちょっと残念かな。あと伏線が多くて、途中でもしや・・・と思っていたらやっぱり、ネコオチ・・・。それ以外は本当に楽しめる小説だと思います。恋している人も、恋したい人も、恋に飢えている人にも読んでもらって、キュンキュンしてほしいな。映画化もされるんで、その前にチェックしてもいいかも！！
あるふぉんす
