かの名作「逆境ナイン」の足元にも及ばない、島本よ!!パルスを正せ!
自身の最高傑作の続編、前作を乗り越えられるか本作は2004年に連載した作品、周知の通り1989年~91年に連載した「逆境ナイン」の続編である。「逆境ナイン」は島本作品の中で最高傑作との評価が高く、私自身も島本氏はもはやこの作品を超えるものを書くことはあるまい、と思っている。前半こそイマイチなスポーツギャグマンガだが中盤から「男の道」「教訓」「熱さ」「ギャグ」が噛み合ってきて最終的にはギャグテイストのまま感動するという不滅の作品になった。デビュー直後の「炎の転校生」あたりは勢いだけの読みづらい作風だったのに対して、「逆境ナイン」はその読みづらさを反省するどころかさらに熱く濃くして感動を呼ぶレベルまで高めた。その最高傑作の続編である。周囲の期待もあり本人のプレッシャーも大きかったことだろう。そしてしかし、本作は見事に前作の威光を汚す駄作に終わった。面白くなる片鱗も無くはなかったがついに花開...この感想を読む
2.02.0
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