アリアドネの弾丸の評価
アリアドネの弾丸についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
アリアドネの弾丸の感想
本格ミステリー
ある日、田口は病院長に呼び出される。そこで渡される辞令。なんと田口は新設されるエーアイセンターのセンター長に任命されたのだった。不本意ながら、受けざるを得ない田口。MRIの知識が全くない彼は、導入されることとなった新型MRI「コロンブスエッグ」について、技術者である友野から説明を受けていた。だが直後、その「コロンブスエッグ」の中で友野の遺体が発見された。死因は不明、激務故の過労死とされた。最初に技術者の死、そしてある程度まで読み進めて初めて、この技術者が何者で、田口とどういう関係なのかが分かる構成。前作と違い、本格ミステリーと呼んで差し支えない作品となっている。前作の「イノセント・ゲリラ」の他に、「螺鈿迷宮」のキャラクターも登場するので、その2作を読んでからの方が楽しめる作品だろう。相変わらず2冊に分ける理由が分からない程薄いが、充分な内容だった。この感想を読む