寺山修司の孤独なひまつぶし
若者を惹きつけるサブカル感多趣味で多彩、なんでもこなせてしまう。が、基本的に暗い。寺山修司が今の時代に生きていたら、「サブカル」「アングラ」といった言葉でまとめられそうだと思うし、若者の間で流行ってしまうと思う。いい気はしない。こんなことを言っているが私も寺山修司のサブカル感と本書の装丁に惹かれて購入したのであまり大きな声で言えない。この本は表紙の和服の女性(華恵さん)の写真、全体的な色味がとにかくかわいいのである。かわいいからつい手に取ってしまい、結果寺山修司の選んだ「名言」にうなずく。若者ってそういうものだと思う。17歳と名言この本を買ったのは17歳の時。当時の私はいじめにあって精神的にズタズタだった。なにか人生の核となるような名言を探し求めていた私はいわゆる名言集を読み漁っていた。気に入った言葉にはマーカーを引いたのだが、この本は私の持っている名言集の中で圧倒的にマーカーが多い。そも...この感想を読む
4.54.5
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