月の影 影の海 下 十二国記の評価
月の影 影の海 下 十二国記についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
月の影 影の海 下 十二国記の感想
旅の終焉に知らされた途方もない役割
人気シリーズ第一章・完結編小野不由美の代表作・十二国記シリーズ。その完結編となるのが、『月の影 影の海 下』である。上巻から続いた陽子の旅が終わりを迎え、いよいよ何のために「こちらの世界」にやってきたのか真相が明かされる。「ケイキ」という男の正体、なぜ陽子がこちらに連れてこられたのか、なぜ陽子が妖魔に狙われ続けるのかーーその謎が明かされる解き明かされる話でもあり、「十二国記」という物語の「王と麒麟」というキーワードが詳細に語られる大事な話となっている。「十二国記」シリーズを一通り読んだ読者なら承知であろうが、第一章『月の影 影の海』終了後、「初心者のための世界観の説明」は乏しくなる。のちのシリーズで「これ(この用語)どういう意味だっけ?」となるのは必定なので、十二国記にはまった人は何度もこの『月の影 影の海』を読みこむ羽目になるだろう(ちなみに筆者は読みすぎてボロボロになり、ホワイトハート...この感想を読む