虚像の道化師の評価
虚像の道化師についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
虚像の道化師の感想
個性的な天才が謎を解く
個性的な職業のキャラが謎を解いていく面白さ推理小説には、警察や探偵など様々な職種の人が推理しますが、物理学者が探偵役の小説は初めて読みました。トリックが、物理学者じゃないと分からないことであったり、特殊な器械を使うものなど、特殊な職業ではあるけれど物理学者が探偵役というのが納得して読めます。でも、この本の「演技る」はトリックが、窓ガラスに反射しているだけで、携帯のトリックなどは通常の探偵推理小説にも使われたりすることもあり、このガリレオの要素が少し少なく感じ、残念なところでした。人物像は、物理学者という個性的な職業のキャラで、淡々と語る口調にも嫌みがないカッコいい人物です。テレビドラマ化のイメージでカッコ良いとのイメージが定着してしまいましたが、合っていると思います。湯川の性格も、確信が持てるまでは周囲には詳しく語らない寡黙な設定など、トリックの断片を少しずつ明かすような、もったいつけ...この感想を読む