64(ロクヨン)の評価
64(ロクヨン)についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
64(ロクヨン)の感想
間違いなく面白い
7年ぶりの待望の一作。昭和64年に起こった未解決の「少女誘拐事件」を通称「ロクヨン」と呼び、警察内部の諸々の事情と絡み合わせながら描いている。地方警察の広報官が主人公。主人公の娘の失踪・元婦警の妻・ロクヨンの被害者・広報室と記者との協定・刑事と警務の対立・警察本庁との確執・ロクヨンに関わった捜査官達の謎・・・・・・。大きく分けてもこれらの事が複雑に絡み合っている。どれもが重要であらゆるものに影響しており、その上でロクヨン犯人逮捕の方向性へと向かっていく。本当に読み応えのある一冊。最後まで展開がなかなか読めず目が離せない。一気に読破。横山秀夫ファンにはたまらない、期待を裏切らない作品である。