リミットのあらすじ・作品解説
リミットは、原作・すえのぶけいこの少女漫画で、2009年から2011年にかけて講談社の別冊フレンドにて連載され、単行本としては全6巻が講談社コミックスフレンドより刊行されている。桜庭ななみ主演でテレビドラマ化もされており、2013年にテレビ東京系列にて全12回が放映された。AKB48の増田有華も出演し、話題となった。 第5巻の刊行を記念し、2011年の夏、有隣堂書店川崎BE店にて原画店が開催された。 学校行事でキャンプへ行く道中でバスが転落。一命を取りとめたのは5人の女子高生だけだった。彼女たちは生き残りをかけて生活するが、クラスでいじめられていた盛重が統率するようになり、グループは混乱に陥る。途中、彼女らと同じように生き残った日向晴明の出現でさらに人間関係が変化する。そんな中、逃走していた薄井が遺体で見つかり、さらなる混乱が巻き起こる。極限状況下での少女たちの人間関係や心情の変化を描いている。
リミットの評価
リミットの感想
危うい均衡が崩れた時
十代の少女たちの日常は、楽しそうでキラキラしている。それが女子高生ならなおさら。そう見る大人は多いかもしれない。それが男性ならなおさらだ。しかしそれは彼女達の努力の賜物である。キラキラとしたコーティングの下にはドロドロとした嫉妬、憎しみ、独占欲、妬み…そんな負の感情が渦巻いている。しかしそんなものを表に出してしまえば見苦しいことこの上ない。彼女たちはあくまでもキラキラした存在でありたいのだ。そのためには本音をぐっとこらえて、自分よりキラキラした長いものに巻かれて自分もキラキラした存在のカテゴリーに入れてもらう。しかしもし、その長いものがなくなって、キラキラさせてくれるコーティングがなくなってしまったら?この話は、今にも崩れてしまいそうだけど崩れない均衡が、事故によって崩れてしまう所から始まる。この話においてキラキラしたコーティングはグループのトップでありクラスのカーストトップのさくらで...この感想を読む
サバイバル
「リミット」はすえのぶけいこ先生の漫画です。女子高生達にバスの転落事故が襲い掛かり突然サバイバルの生活に飲み込まれていくというお話になっています。非日常的な漫画を読みたい方におすすめです。きっかけは学校のキャンプで、キャンプ地へ向かう途中のバスが転落事故をおこします。ほとんどの生徒が死んでしまい、生き残ったのは数名のみ。このシーンおそろしいです・・・しかももちろん、外部との連絡が一切取れない状況になってしまい助けがくるまで生き延びなければいけないという展開。少女漫画のわりに結構怖いというか残酷な描写もあるので、そういうのが平気な方なら楽しめると思います。
リミットの登場キャラクター
姫澤さくら
よみがな:ひめざわ さくら 性別:女性 国籍:日本 所属:県立陽乃高等学校2年4組 ポリシー:「世間はバカとブスには冷たい」という考えを持つ 特徴:機嫌が悪くなるとその原因を作った人間を水希らと一緒にいじめていた 死因:バスの転落事故 存在:クラスを支配する女王的存在 人気:教師や生徒から人気が高い 外面:良い
日向晴明
よみがな:ひなたはるあき 性別:男性 国籍:日本 所属:県立陽乃高等学校2年4組 性格:純朴 ポリシー:ポジティブ 特徴:サイズの大きい水泳部のチームジャンパーを羽織っている 価値観:罪悪感から抜け出せずにいた 部活:水泳部 行動:不審な行動が目立つ
薄井千影
よみがな:うすいちかげ 性別:女性 国籍:日本 所属:県立陽乃高等学校2年4組 特徴:事故で足を怪我し、身動きがままならなくなる 癖:親指の爪を噛む癖がある 物語上での目的:他人を当てにして行動する 髪型:おさげ 両親:過保護 立場:クラスでの立場は地味で控え目