探偵学園Qのあらすじ・作品解説
「探偵学園Q」は、「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された漫画作品である。原作は天樹征丸、作画はさとうふみや。 主人公は、探偵養成学校の入学試験を受けにやってきた男子中学生・キュウ。彼は、小さい頃に誘拐された際、探偵に助けてもらったことがあったため、自分もいつか探偵になりたいという夢を持っていた。キュウは学園で、中学生にしてアメリカの大学入学資格を持つ天才少年や、一度見たものを何でも記憶してしまう少女、天才プログラマーの小学生、遠山の金さんの末裔といった個性的な仲間たちと出会い、切磋琢磨しながら様々な事件を解決するうち、学園長・団の因縁の敵ともいえる犯罪集団、「冥王星」の絡む事件に巻き込まれてゆく。 2003年にテレビアニメ化されたのち、2006年にドラマ化、2007年には連続ドラマが放送された。 コミックでは本編が22巻で完結したが、ドラマ化決定後、後日談として「探偵学園プレミアム」が刊行された。
探偵学園Qの評価
探偵学園Qの感想
九頭龍匠についての考察
棲龍館についてこの探偵学園Qにおいて九頭龍匠の作品は最も重要なアイテムである。人物像についてはほとんど謎のままだが、天草流の曽祖父であることが分かっていることと、彼は同じ作品は10作以上作らず、9つまでしか存在していないということだ。そしてその作品一つ一つに謎が存在しているが、これがまたさまざまな事件の引き金になっていることも事実である。しかし九頭龍匠はどのような考えで数々の作品を作り上げたのだろうか。もちろんヴァイオリンや幽霊画などはともかく棲龍館はいったいどのような思いで建造したのだろうか。とくに現在のQクラスがある旧校舎の七の館の龍は睚眦で「殺すを好む」龍であるが、あの地下牢をなぜ作ったのだろうか。あのような仕掛けなら悪用されてしまうかのせいも可能性あることは考えなかったのか。簡単に解かれるような仕掛けではないとはいえ、実際に冥王星に利用され、キュウとメグが窮地に陥ったのは事実であり、...この感想を読む
この作品は「推理もの」というジャンルではない
週刊連載の推理物の漫画と聞いてよく挙げられるのは少年サンデーの「名探偵コナン」、少年マガジンの「金田一少年の事件簿」だろう。だが、私は金田一少年の事件簿と同じ原作者、作画者で、少年マガジンで連載されていたのこの「探偵学園Q」が隠れた名作だと思っている。さて、先に挙げた3作品とこの探偵学園Q、共通点は「探偵役が学生」だということ。だがこの作品の大きな特徴は「探偵になるために主人公たちが探偵を養成する学校に通っている」という点だ。その点で、ほかの作品と異なる点が大きく二つある。まず一つ目。ふつう、推理物ではただの学生である主人公(とその友人たち)がたまたま事件現場に居合わせ、事件を解決する、というシチュエーションが多い。コナンなど、偶然居合わせた事件が多すぎて、ネット上で「もう外を歩かない方がいいんじゃないか」とまで書かれる始末だ。だがこの作品は違い、探偵学園に併設された探偵社にきた依頼先...この感想を読む
探偵学園Qの登場キャラクター
遠山金太郎
よみがな:とおやま きんたろう ニックネーム:キンタ 年齢(作品時):18歳 血液型:O型 身長:180cm 体重:70kg 星座:いて座 性別:男 性格:明るくムードメーカー的存在で正義感が強い 特技:剣道、柔道、空手、水泳、陸上競技、遠山流隠密術
鳴沢数馬
よみがな:なるさわかずま 年齢(作品時):11歳 血液型:B型 身長:142cm 体重:38kg 星座:ふたご座 性別:男 国籍:日本 性格:少々生意気 特技:コンピューター
天草流
よみがな:あまくさ りゅう ニックネーム:リュウ 性別:男 所属:Dan Detective School Qクラス 決め台詞:「今…霧は晴れた」「謎よ…もっと深まれ」