ポケットモンスターSPECIALのあらすじ・作品解説
ポケットモンスターSPECIALは、人気ゲーム「ポケットモンスター」の世界観を元に独自のストーリーを展開している漫画である。小学館の学年別学習雑誌などで連載されており、シナリオは日下秀憲、作画は単行本1巻から9巻までが真斗、10巻以降は真斗の体調不良のため山本サトシが担当している。単行本全52巻。 シリーズを通して、主人公たちがポケットモンスターと共に冒険をしたり悪の組織などと戦っていくという一貫したテーマはあるが、物語の詳細な部分や登場キャラクターは章ごとにそれぞれ異なっており、基本的にはゲームに沿いつつもアレンジされた展開で進行していく。 ポケットモンスターの派生作品の中では特にストーリー性が高く、子供だけではなく様々な年齢層でも楽しめる人気作となっている。累計発行部数は1200万を超えており、連載も1997年から続いている長寿作品でもある。 翻訳版も製作されているため、海外でも人気の高い作品となっている。
ポケットモンスターSPECIALの評価
ポケットモンスターSPECIALの感想
ポケットモンスターSpecial~山本サトシ~
田尻智氏が描く一般的なアニメ、ポケットモンスターとは異なる視点からポケモンの世界を描いた作品といえます。基本的なストーリーの流れはゲームの世界観を反映させたままとなっていますが、アニメのポケモンとは異なり登場人物のキャラクターにかなりの個性が見られるのが本作です。ジムリーダーがロケット団の幹部であったり、四天王が人類を滅ぼそうとする等、ゲームやアニメではちょっと考えられないような世界観が違和感なく描かれています。本作における最大の魅力は、絶対的な善と悪という二項対立を描いていない点といえるでしょう。アニメやゲーム等では悪の組織等は絶対的な悪として描かれていますが、今作にて悪として描かれる四天王や一部ジムリーダーがなぜそのような思想を持つに至ったのか、なぜ悪だと思われる思想に対し、共鳴するする人々が現れるのかを考えさせられる描写が多く含まれており、この点は大きく評価すべき点でしょう。また...この感想を読む
サトシではなくレッド
通称ポケスペことポケットモンスターSPECIALの第1巻です。この作品はポケモンをテーマにしていますが、アニメのポケモンとは設定や解釈の異なる別のポケモンです。アニメ版に比べるとかなり原作のゲームに近いかもです。(主人公が次々ポケモンをGETするあたり)この作品でなぜか主人公レッドは最初からニョロゾを持っています。(いきなり原作と異なりますが)ジムリーダー戦などもアニメとは異なり、ゲームに少し近い内容になっています。この巻で最も衝撃を受けたのはタケシとの1戦で、なんとイワークの身体がバラバラになっているところです。ポケモン自体もアニメとはだいぶ設定が違うと言えると思います。