新選組始末記の評価
新選組始末記の感想
新選組始末記―新選組三部作
NHK大河でかって、「新撰組」をスマップの香取慎吾が熱演していた。脚本が三谷幸喜であるが、司馬作品やこの子母澤寛の「新撰組始末記」を参考にしたとされる。世に、司馬作品やその他大勢の新撰組作品があるが、概ねは、この子母澤寛の「新撰組始末記」が下地にあったとされている。原作者の子母澤寛は、出身が北海道・厚田という札幌の近くの鄙びた漁村の出身であり、その祖父は実際に、戊辰戦争当時の上野彰義隊隊士で、地元でもある箱館戦争にも従軍しているのである。海鳴りを遠くに聞き、日本海の夕日を眺めながら、孫・松太郎(子母澤寛)に祖父は「サムライの魂」を語られたという。以降、松太郎は“新撰組”に興味を持ち、近藤勇の実像を研究するうちに、この「新撰組始末記」が出来上がったといわれます。