キケンの感想一覧
有川 浩による小説「キケン」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
若さ溢れる男どもの青春活劇!
今を時めく小説家、有川浩の青春小説有川浩と言えば、デビュー作『塩の街』から数多の作品を出版し、今最も勢いがあると言っても過言ではない若手小説家である。『図書館戦争』『阪急電車』『県庁おもてなし課』『フリーター、家を買う』………その作品は数多く実写化され、どれも人気を博している。先日も『植物図鑑』が実写映画化されたばかりだ。有川氏の作品に特徴的なのが甘い恋愛描写だ。男女の心の機微を繊細に描き、読んでいて羨ましくなるような素敵な恋愛を描いている。そんな有川氏の作品群において異彩を放つのが、この『キケン』だ。『ユナ・ボマー』上野&『大魔神』大神主人公・元山高彦は某県都市部に所在する成南電気工科大学に通う一回生。入学当初の忙しさが一段落し、早々にできた友人・池谷悟と共に部活勧誘のチラシを眺めていたところ、機械制御研究部・通称『機研』部長・上野直也に声をかけられ……というシーンから物語は始まる。...この感想を読む
男の子の世界が爽快!
旦那が面白そうに読んでいたので拝借して読みました。成南電気工科大学機械制御研究部、通称「キケン/機研」でのキケンなエピソード集(笑)女の私には体験できなかった世界。キラキラしてまぶしい&うらやましい!とっても面白かったです。青春を謳歌しているかんじが気持ちいい!そしてホロリとさせてくれるとこも好き。キケンラーメン、食べてみたい!!一見バカなことかもしれないことに真剣になれる時代、自分が納得するまでやりぬく!そうゆうことを一生懸命やってきた男の子たちはきっと魅力的な大人へとなっていく、力もつくのだろうと思う。スピード感あふれる本でスカッと爽快になります。モヤモヤしている方におすすめ。
痛快!男の子はこうでなくっちゃ!
成南電気工科大学の部活の1つ「機械制御研究部」、略して「キケン」。ただ略しただけでなく、黄金期の彼らは本当に面白いほど「キケン」な男の子たちだった!有川浩さんといえば、ベタ甘ラブコメと思っている人はぜひ読んで欲しい!ラブコメ要素がなくても、とっても面白いです。大魔神と恐れられる大神、成南大のユナ・ボマー(世界的に有名な爆弾魔)の上野、この2人が引っ張るキケンメンバー。それは面白くない訳がないって感じです。キャラも、みんなが個性的で「あー、こういう男の子いるよねぇ」って身近に思えます。一番笑ったのは、やっぱり学祭のエピソード。ここまでやるか!っていう熱中っぷりが、男の子って・・・って思いながら微笑ましく大笑いでした。この物語は、ある夫婦の夫が妻に思い出を聴かせるという話で進んでいきます。さぁ、この夫とは誰なんでしょうね!
青春追体験!
舞台はとある大学の「機械制御研究部」。 略して「キケン」な訳ですが、名(略称)は体を表しすぎている件。破天荒…なんて言葉ではまだヌルい、数多の悪戯を仕掛けその影響(大迷惑)を与えてきた上野さん。おっかねぇ大神さん。この二人を中心にした部活です。でもなんだかもう楽しそう。部室の設備も快適、学祭もがっつりドップリ。そう、学祭!!章を二つぶち抜きで語られる学祭の話は、特に何度も読み返してます。必見。こんな学生生活、忘れられないんだろうな!若さならではの、男子ばっかりならではの、いろんなことが詰まってます。女子も、大学行ってない大人も、幅広く楽しめる作品なんじゃないかなと。