三姉妹と忘れじの面影の評価
三姉妹と忘れじの面影についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
三姉妹と忘れじの面影の感想
誘拐、誘拐、また誘拐!
父親が海外出張すると、「なぜか」事件に巻き込まれてしまう三姉妹。今回もセオリー通りの進行です。作中、かわるがわる、のべ10回ぐらい人が誘拐されています。今回は長女・綾子が大活躍の巻で、めまぐるしく展開する話が、綾子の登場によりスローテンポになる、というシーンが多くて、それがおもしろかったです。生き写し、とかそういう設定は手に垢感がいなめませんが、斬新なものをこのシリーズに期待するのもナンです。闇社会…といいつつ、ステレオタイプでオールドタイプなヤクザさんがたくさん登場して、ほとんどファンタジーのよう。お約束ではありますが、綾子とそういう方々のやりとりはけっこう楽しめました。それにしても、三姉妹シリーズでは人がばたばた死ぬし、死んで話が転がることが多いです。もうちょっと登場人物を大事にしてあげて!と、言いたくなることもあります。