ひとりずもうの評価
ひとりずもうについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ひとりずもうの感想
まるちゃんの青春時代の爆笑エッセイ
何度か漫画化もされている青春時代のエピソードの詳細著者さくらももこさんは、ちびまる子ちゃん以外にも、中学生・高校生の頃の思い出話を、読み切り漫画やエッセイで紹介している。それら断片的に描かれてきたエピソードの集大成が「ひとりずもう」であり、小学生時代とは一味違った、少し大人のまるちゃんの姿が描かれている。特筆すべきは、高校時代に漫画家としてデビューが決定するまでの、青春のすべてを漫画に賭け、今までだらだら呑気に過ごしすぎて母親に怒られてばかりいたさくらさんの変わりようと言える。さくらさんが「自分にはこの道しかない」と夢に向かって猛進していく様子が詳細に描かれている。漫画家という、誰にでもなれるわけではない、「現実的かどうか」という意味では周囲に反対されがちな夢をひたすら目指し、行動に移すこと。夢は思っているだけでは夢のままだが、叶うと信じて行動に移せば叶うのだと、さくらさんの意思の強さ...この感想を読む