瞬きもせずの評価
瞬きもせずについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
瞬きもせずの感想
「携帯電話がない時代」の青春を満喫できる
紡木たく作品の中で最もリリカルな作品瞬きもせずの作者の紡木たくさんの作品と言えば、実写映画化された「ホットロード」がもっとも有名である。瞬きもせずにはホットロードのような個性的な暴走族のキャラクターなどは一切出てこず、本当にごくごく普通の、勉強もそこそこやり、部活が好きな高校生が主人公である。舞台は昭和60年代から平成初期、山口県。吹奏楽部の練習が聞こえる校舎や、運動部が外周を走る道路の様子なども細かく描かれ、その時代に高校生だった人が多く経験したであろう「校舎のにおい」や異性へのほのかな憧れが、絵から伝わってくるようである。平凡だからこそ共感できる、10代の青春を最もリリカルに表現している作品と言える。携帯電話がない時代のすれ違いや家族の関わりが良い瞬きもせずの舞台である、1990年前後というのは携帯電話が普及しておらず、ましてや未成年が携帯電話を持つなどはあり得ない世代だ。今はメールやLINE...この感想を読む