のだめカンタービレ 最終楽章 後編の感想一覧
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
演技とストーリーを比べて
ストーリーと曲主役の曲と言ってもいいぐらいなのはベートヴェンの交響曲だ。この曲はアニメでも使われていて、クラッシクのかたいイメージとは違い、とても明るい感じを出している。特に出だしの音、優しく入り、徐々に盛り上げていくところがこの映画の構成にもあっている。また、映画の最初のところに使われることにより、ストーリーを意識させているのだと思うブラームスの曲は、はじめから壮大でヴァイオリンに適していると思う。アニメ、マンガで数あるクラシック曲の中でチョイスしたのも理解できる。見ていても聴いていても、テンションが高くなる曲で、スピードも速い。さらにヴァイオリンの音の強弱がしっかりなされているため、聴きやすい。普段クラシックを全く聴かない人でも楽しめるだろう。また、映画の始終楽しい雰囲気がこの曲を通してさらに強調されているように感じる。ヴァイオリンはすばらしいの一言だった。「壮大な」曲だけあって、...この感想を読む
本当の本当に最後
後編ということで、パリに今までののだめ出演者大集合。やっぱりのだめの魅力は個性的なキャラクター。タイトルジャケットに「fin?」と書かれているからまだ続編を期待してしまうけれど、内容を見ると、やっぱり完結編だということを実感せずにいられない。それほどあらゆるものが豪華。千秋とのだめの仲も、のだめの演奏もオーケストラも、全編から引き続き美しいヨーロッパの街並みも、豪華であればあるほどフィナーレが近いと感じてしまう。のだめを見るようになって、いくつものクラシック音楽の曲と名前が一致するようになった。DVDだけでなくCDでも楽しみたいと思う作品。
シリーズ最終章!
のだめカンタービレ映画版の後編。のだめと千秋がパリに留学してから、物語は千秋中心に進むことが多かったのですが、この後編でついにのだめにスポットが当たります。シュトレーゼマンとのだめの共演シーンはさすが、というくらい力が入っていて素晴らしいオーケストラでした!普段、竹中直人さんが演じるシュトレーゼマンはおちゃらけているイメージが強いですが、演奏シーンの指揮は力強くて見事です。恋愛と音楽の両立、自分のやりたいこととは何か、という問いかけがテーマだったような本作ですが、最後はきちんと千秋とのだめ2人とも答えをしっかり出せていたように思います。シリーズの最終章として上手くまとめられていました。これで最後だと思うと少し寂しいです。
何もかもがバッチリ
最後の最後まで、とても素晴らしい作品。原作のイメージがまったく崩れず、演出もすごい。さいごの、のだめのリサイタルは本当に心躍りました。原作でも、色や空想が出てくるのですが、それがCGだけど邪魔にならずより良い演出になっていたと思います。さらに、フランスにいるシーンだから本当はフランス語の設定なんだけどその演出も面白いんですよねー!のだめのピアノも、千秋先輩の指揮も、他全てのキャストさんの演技が素晴らしくうまい。違和感もなし。後半から出てきた、なだぎ武も最高です。原作と一緒で、ププっと笑えるところが満載。原作、ドラマ、映画とすべてにおいて最高の作品です。大好きです。