その一杯が命取り
丹野鉄郎
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おとうとの名言集です。現在6件が登録されています。
丹野鉄郎
10年近く連絡が途絶えていた鉄郎が、姪の小春の結婚式に現れた。酒癖の悪い鉄郎に、お酒を飲まないように釘をさす吟子だったが、乾杯の一杯ぐらいはいいじゃないかと言う。が、鉄郎は一杯も飲まないと言う。
丹野鉄郎
小春の結婚式で酔いつぶれた鉄郎は、吟子の家に泊まった。次の日、吟子に「今、何で食べてるの?」と聞かれた鉄郎は、たこ焼き屋で苦労している話しをする。その時の鉄郎のセリフ。
高野吟子
ある日、小春が実家に帰ってきた。結婚生活はうまくいっていないようで、会って話す時間がないんだと言う小春。母親の吟子は小春の夫に会いに行き、話しをする。
小宮山進
音信不通になっていた鉄郎が、見つかったと連絡が入ったが、鉄郎は末期ガンでホスピスに入っていた。吟子は鉄郎に会いに行った。その時の、ホスピスの所長のセリフ。
丹野鉄郎
ホスピスの医者に、姪の小春の話をする鉄郎。ちょっと無愛想な先生は「その話、3回目だ。」と言うが、その先生に鉄郎が言うセリフ。
長田亨
友達の結婚祝いに仲間が集まって一杯やるという亨が、小春も誘うと、「そんなめでたい席に、私みたいなバツイチ女が行ったら白けるだけよ。」と言う小春。そんな小春に怒って亨が言うセリフ。
1960年、キネマ旬報ベストワンや各映画賞で評価を得た市川崑監督のベストの一本です。特にカメラの宮川一夫と共に色彩技術・田中省三が行った、全編をセピア色に染めた技術が目を引きます。全てが色あせて、静かで遠い昔話のような色調。その中に何度か出てくる「赤」がより鮮烈な印象を残します。姉と弟の絆が、男と女を超えている普遍的な愛の証しなのかもしれません。川口浩の姉を演じる岸恵子の初々しい美しさも見どころの一つになっています。ラスト近くで、弟が結核を患って入院してしまうシーンなど、切なさがひしひしと伝わってきます。そんな究極のラブストーリーをあらゆる世代の人に観てほしいと思います。