ラースと、その彼女の評価
ラースと、その彼女の感想
ラースの魅力とそれを支える女性たち
ラースのデスクラースは無口で、人との接触に過敏であったり、兄嫁から逃げるようなそぶりをしたりと一見、自分の世界に引きこもっているタイプなのかと思いますが、職場のデスクに兄夫婦の写真を飾っていて、職場の女性にバースデーパーティーに誘われ後ろ向きな回答をしつつも、自席につくとしげしげとそれを眺め、兄夫婦の写真と並べるように貼っている姿は、周りの人を大切に思っていることがわかります。また、ヒーローもののフィギュアが飾ってある隣の席の同僚のデスクと比較すると、ラースの方が大人な感じがします。そんなラースですが、意外なことにビアンカを連れて歩くようになってからも、ビアンカの写真を飾ったりはしていないので、やはりどこかで人間ではないという線引きをしていたのでは?と考えてしまいます。気遣う兄嫁のことを避けようとしつつも、身重の兄嫁が冷えないように気遣って大切なブランケットを貸したり、ダグマー医師に話...この感想を読む
暖かい映画
リアルドールと人間の恋愛のお話。という事で、はじめはどんな映画なのか想像もつきませんでしが、tutayaの恋愛映画ランキングで常に上位だった為、大変興味深くレンタルさせて頂きました。まず、ラースは本当に心が綺麗で、優しい青年です。ただ優しすぎる為、なかなか人間関係を築けず、いつも自分の部屋と教会と仕事場の往復くらいしかしない。そんなラースが初めて真剣に恋に落ちたのがリアルドールのビアンカという事で、始めは周囲もビックリ!!!という始まりですが、物語が進むにつれて、ラースが何故人形を愛したのか。そして、街の人もラースとビアンカの真剣な愛に心が動かされていきます。ラストにはラースの成長、そしてビアンカとの関係にも変化が!!!!!! 人を色眼鏡で見ず、優しい人でありたい。そう気づかせてくれる映画でした。
みんないい人
対人恐怖症気味の主人公ラースが、人形を恋人として愛するようになります。初めは、ラースの兄夫婦含め、周りの人間はそんなラースをいぶかしげに見ているのですが、マジメで心優しいラースが本当にその人形を愛している様子を見ている内に、周りの人たちにも変化が起こり、ラースを暖かく迎え入れていきます。この映画には悪い人が全く出てきません。みんな、人形を愛するラースを見守り、時には協力し、受け入れていきます。ラースがなぜ生身の人間を受け入れる事ができないのかは、実は根底にあるトラウマがあり、かなりナイーブな問題も含んでいるのですが、人の温かさ、愛とは?など改めて考えさせられる心温まる作品です。